歌のオーディションを受けるときの心構え

エラとマリリン ボイトレ

嵐にも曲提供したシンガーソングライターの岡部真由美です。

 

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歌のオーディションを受けてみたいと思っているなら、ぜひぜひ勇気を出して申し込んでください。

今の自分の歌のレベルに自信がなかったり、まだ納得できなかったりしても、経験してみることはとても大事です。

私もかつて、オーディションを申し込んだことがありました。10代のころです。

しかし、勇気が出ずキャンセルしてしまいました。

その行けなかったオーディションのことを今でも後悔しています。

あの日、あの会場に行って歌っていたら、結果はどうあれとても充実した刺激を受けたはずです。

それも自分の運命だな、、、と思っていますが、10代でやりたいことが決まっていたのに、

経験しなかったのは残念です。

その後、何年もあとになってやっぱり歌うことがやりたい!と思って本気になる日がくるのですが!

今、オーディションを受けてみようかどうか迷っている人がいたら、私は絶対背中を押しますよ。

「結果はどうあれ、勇気を出して自分を表現してきてください!」

今回は、歌のオーディションを受けるときの心構えについて、お伝えしたいと思います。

 

自分の魅力を最大限にアピールするために、どの曲を歌うか

「どの曲を歌うか」は、とても重要ですね。

自分の好きな曲と、自分の声に合う曲は違います。

自分の好きな曲であっても、録音を聴いて冷静に判断しましょう。

 

自分のキーに合わせるということも、とても大切です。

キーを低くすることは、悪いことではありません。

キーが合ってなくて、高いサビの声が安定的に出ないのであれば、キーを下げてください。

Aメロなどの一番低い声も、サビの一番高い声も、両方しっかり歌えることが大切です。

曲によっては、とてもレンジ(音の高低差)が広い曲があります。

低い音と高い音の両方がしっかり出ないのであれば、曲を変えたほうがいいです。

バラードにするのか、ミディアム曲にするのか、アップテンポの曲にするのかも悩みますね。

また、歌詞の雰囲気や内容も、あなたに合っているかが大切です。

自分がとても共感できる歌詞であれば、歌からあなたの気持ちが伝わりますよね。

 

有名な曲にするか、あまり知られていない曲にするのかもメリット、デメリットがあります。

有名な曲を選ぶ場合は、あなたの歌を聴きながら審査員達は原曲を歌ってる歌手の歌を想像しています。

原曲を歌っている人がとても上手な歌手だとすると、少しデメリットになるかもしれません。

ハードルが高くなります。

その歌手以上に歌える自身がある方は、チャレンジしてみるのもいいでしょう。

しかし、コピーしすぎるのは、よくないんですよ。

あなたらしさが全く見えてこなくて、ただのモノマネになってしまってはだめなんです。

あまりみんなが知らないマイナーな曲を選ぶ場合は、誰が聴いても「いい曲」と思える曲を選びましょう。

曲の力は大きいです。

自分は好きでも、一般受けしない曲を選ぶのはとてももったいないです。

こちらは逆に、原曲の歌い方を真似してコピーしていても、「気付かれない」というメリットもあります。

しかし、審査員の方たちは長年、音楽業界にいる方たちなので、ご存知の方も多いかもしれませんね。

 

・キーを自分の声に合わせる。

・歌詞がすばらしい、共感できる内容の曲を選ぶ。

・リズムにのって歌うのがむずかしい場合は、バラードを選ぶ。

どの曲を選ぶかは、自分の歌を何度も録音して、冷静に判断してくださいね。

 

曲が決まったら、歌詞を覚えて、歌詞を見ないでも歌えるようにする

曲が決まったら、歌詞は覚えて下さい。

歌詞の情景や状況など、世界観もイメージしながら、自分の心から感情が出てくるまで、

何度も噛み締めて、歌って下さい。

あなたがこの時イメージしている世界は、あなたの歌とともに審査員に方々にも伝わります。

風景をイメージして自分の心に映してみます。

季節が決まっていたら、あなたもその季節を感じてください。

主人公のキャラクターもイメージしてみてください。

自分に当てはめてみて、イメージをふくらませてみても、いいかもしれません。

歌詞の中のある言葉を歌うとき、頭や心の中でも、その言葉のものを具体的にイメージできることがいいのです。

「どの言葉が一番好きか、伝えたいか」も、よく読んで、

自分なりにどう表現するのが一番マッチするかを、考えてみましょう。

歌は歌詞を伝えることが一番大切です。

物語を伝えることを一番に考えましょう。

そう考えると、自然と「ここは優しく、弱く、力強く、伸びやかに、、、」などの表現方法がわかってくるでしょう。

そしてまた、自分の歌を録音して、冷静に聴いてみてください。

自分がイメージしているように歌えていますか?

優しく歌っているつもりでも、まだまだ表現が足りず、強くなっているかもしれません。

さまざまなバリエーションを考えて、歌ってみましょう。

そういった努力はあなたの表現の引き出しを増やしてくれますよ。

参考になる歌手がいたら、その歌手の歌い方を真似てみるのもいいでしょう。

そして、家族や友達に聴いてもらって、感想を聞くのもいいですよ。

感情的にならずに、素直に意見を受け入れましょう。

落ち込む必要はないんです!

頭を切り替えて、では「そこをクリアしてみよう!」と、挑戦できたらどんどん進化し、上達していくでしょう。

目標を高く持って、階段を一段一段登って行くように、

今、目の前にある現実的な壁(課題)を少しでもクリアできるように、

がんばって下さいね。

 

歌う姿もしっかりチェックしよう

歌を歌っているときの姿を、全身鏡に映してみましょう。

猫背になっていませんか?背筋はピンと伸びていますか?

顔はしっかり前を向いていますか?

あごが上がりすぎていたりしていませんか?

足のカタチはどうですか?きれいな立ち姿になっていますか?

マイクの持ち方はどうですか?

オーディション前は、自宅練習でもマイクを持って練習します。(マイクっぽいものでもいいですよ)

しっかりマイクの中心に向けて歌えているかも、チェックして下さい。

手の位置はどうですか?

全くうごかないのも良くないですが、動きすぎるのもいけません。

バラードならば、気持ちがあふれてきて、「勝手に手が動いてしまった!」という感じがいいですね。

わざとらしいのはダメです。何でもやりすぎはいけません。

また、アップテンポの曲も、動き過ぎるのは良くないです。

歌やリズムに集中して、動きは軽めがいいですよ。

ダンサーのオーディションではないのです。

正確に歌えるか、声がのびのび出せているか、表現力に魅力があるか、オリジナリティがあるか、

などを審査員たちはチェックしているのです。

それらの邪魔になるものは、できるだけ出さないようにしましょう。

ビデオに録画して、自分で観てみると、意外なクセを発見するかもしれません。

背筋を伸ばしているつもりでもまだ、足りない場合があるので、しっかり観てみてくださいね。

衣装も決まったら、衣装を着て、靴もはいて、ビデオに撮ってみてください。

本番さながらに、しっかりパフォーマンスして、冷静にチェックしましょう。

 

オーディション前日、当日の過ごし方

さあ、オーディション前日になりました。

緊張でお腹が空かないかもしれませんが、体力やお肌のためにも、必要な栄養素は取りましょう。

ビタミンやミネラル、タンパク質は必ず食べてください。

生に近いお魚やお肉は避けましょう。お腹が痛くなって、最高のパフォーマンスができなくなると困ります。

冷たい飲み物も避けて、温かいものを飲みましょう。

カフェイン入りの飲み物も、1杯くらいにしてくださいね。

カフェイン入りの飲み物は利尿作用があるので、少しでも体重を落としたい人はたくさん飲みがちですが、

夜に寝れなくなってしまっては困りますよ。

逆に、緊張で食べてないとドキドキが止まらない!という人もいるかもしれませんね。

できるだけ、野菜やお豆腐、こんにゃくなどで我慢してください。

濃い味のものや、油っこい食事やお菓子は絶対に食べないでください。

濃いものを食べると、必ず水分もたくさん必要になるので、

次の日、顔がむくみます。

オーディション当日は、あなたの一番いい状態でトライできるようにしてほしいのです。

心を強く持って、欲望に打ち勝ってください。

「私はこの日のために、こんなにがんばったんだ!」というハートの強さも、あなたの自信につながりますよ。

寝るまでに、次の日の準備は完璧にしておいてください。

お風呂にもゆっくり入ってリラックスしながら、明日の自分をイメージします。

堂々とステージでのびのび歌って、笑顔で表現しているイメージを、しっかり焼き付けてくださいね。

ベッドに入ったらもう何も考えずに、何とかなるさ!と楽しい気分で目をつぶりましょう。

どんなに大切なオーディションでも、これが最後!というわけではありません。

明日がダメでも、また次があるんですからね。

 

さあ、オーディション当日になりました。

時間に余裕を持って、朝ごはんを食べたり、おトイレに行ったりしましょう。

メイクは念入り過ぎて、厚化粧にならないように気をつけて!

健康的に見える、ナチュラルメークにしましょう。

流行りのお化粧もほどほどに。

会場に行ったらみんな同じメイクで、個性が全く伝わらない!ということになったら困ります。

審査員たちは、あなたという素材をしっかり見たいと思っています。

飾りすぎるのは良くないですよ。

服装も、あなたらしさが表れる服を選びましょう。

スカートが短すぎたり、胸が開きすぎるものも、やめましょう。

お色気を強調すると、あなたの真面目さや素直さが半減してしまってもったいないですよ。

オーディションの内容にもよりますが、健康的で素直な雰囲気が一番オススメです。

ヒールも高すぎると、歩き方が不自然だし、かっこう悪くなります。

かなりウォーキングの練習をしないと難しいので、やめましょう。

ヒールの靴をはくときは、足の親指に力を入れて、足を曲げないようにすることが大切です。

胸を張って、腰も曲がらないように、足がまっすぐ「すっと」出せるように、

しっかり練習してくださいね。

・時間の余裕を持って、あわてないように会場に向かいましょう。

・バッグはリュックがオススメです。

・腕や肩にかけるバッグは、肌が赤くなってしまって、本番まで跡が残ってしまう可能性があります。

 

会場に着いたら、気をつけること

人気のあるオーディションには、たくさんの人が集まっています。

そこに来ている人をジロジロ見て、観察しないようにしましょう。

自分以外の人の方が、かわいいとか、スタイルがいいとか、おしゃれとか、

ついつい自分と比較して、弱気になってしまってはいけません。

人は人、自分は自分と割り切って、比べるのはやめましょうね。

今まで練習してきた成果を発表するために来ているのです。

自分がこれから歌う曲や、パフォーマンスのことだけを考えましょう。

緊張するからといって、ドリンクの飲みすぎには注意しましょうね。

大事なときに、急におトイレに行きたくなってしまわないように、気をつけましょう。

メイクをしっかりチェックしてください。

目の下がパンダのように黒くなっていませんか。

少しテカっていたほうが健康的に見えるので、パウダーも塗り過ぎないように。

チークも赤くしすぎないように気をつけて。自然な感じが一番いいですよ。

リップやグロスでしっかりくちびるにツヤを出してくださいね。

さあ本番です!!

 

オーディション本番の演じ方

さあ、あなたの名前が呼ばれました。パフォーマンスの始まりです。

しっかり前を向いて、笑顔で、堂々と歩いていきます。

足もしっかり伸ばして、背中もピンと胸を張って。

マイクの前に立ったら、しっかり前を向いて、審査員の方たちと目を合わせます。

そして落ち着いて、笑顔で自分の名前を言ってください。

元気に、明るく、はっきりと言ってくださいね。

曲のイントロが始まったら、気持ちを切り替えて、曲の世界に入ります。

ここからは表情も変えて、真顔(まがお)になってもいいですし、悲しい曲なら悲しい顔になってください。

最初の歌い出しの音をマイクから遠ざけて、小さな声を出して確認してください。

いきなり歌って、音程がはずれていないように、集中してはじめの音を確認します。

歌い出せばもう堂々と、めいっぱい楽しんで、歌いましょう。

でも、「思いっきり」は、ダメですよ。

冷静に、丁寧に、今まで練習してきた通りに歌ってくださいね。

緊張感や興奮から、頭が真っ白になって、練習通りに歌えなかったとしても、あきらめないで。

曲の最後まで集中して、できる限りのことを最後までやり尽くす気持ちで望んでください。

そして大事なことは、

カラオケや伴奏が終わるまで、素(す)の自分に戻らないこと!!

歌が終わっても、曲が終わっていない場合は、まだそのままパフォーマンスを続けてください。

歌い終わった瞬間に素の自分に戻って、笑顔で「ふ~」とか言って気を抜かないようにしてくださいね。

曲が終わって、お辞儀をした後、やっと素の自分に戻って、笑顔になっていいのです。

オーディションで審査員たちは、歌の上手さや声の良さを判断しているだけではなく、

さまざまな表情や、立ち振る舞いなど、いろんなポイントであなたを観ています。

あなたの良さが100%出せるように、曲の始まる前や、終わった後の自分の姿もイメージしておきましょう。

そして、帰っていく後ろ姿も見られています。

背筋を伸ばし、足もしっかり伸ばして、かっこよく歩いて去っていきましょう。

小走りしたり、何度も振り返ってお辞儀をしたりして中腰のカッコ悪いスタイルの印象を残してしまわないように。

お笑いを目指している人以外は、

常にスタイルよく見えるように、気を抜かないでくださいね。

 

オーディションが終わってから帰宅するまで

オーディションが終わって控え室に戻ると、気が抜けてしまい、勝手に涙が出てしまったりすることがあります。

緊張の糸が切れた時など、放心状態で感情のコントロールが効かなくなることもあります。

そばに、身内の方や友達がいてくれる場合、どんどん感情が高まってしまい、

大声を出したり、大泣きしたくなるかもしれませんが、じっとこらえましょう。

緊張の中がんばって、やりきった自分を自分で褒めてあげてくださいね。

深呼吸をしたり、ドリンクを飲んだりして、心を落ち着かせましょう。

余韻に浸っていたいかもしれませんが、それはおウチに帰ってからにして、

汗を拭いたり、メイクを直したりしたら、ささっと着替えてしまいましょう。

(最後にみんなでまたステージに上がるなどの演出がある場合は、衣装はそのままで)

身内の方に、たくさん報告や気持ちを話したくなるでしょうが、

それもおウチに帰ってからにしましょう。

迷惑ならないように、しっかりゴミなどをまとめ、忘れ物がないかチェックしたら、

笑顔でスタッフのみなさんに元気にご挨拶をして、帰りましょう。

お疲れ様でした。

 

オーディションの反省と今後の目標

あれができなかった、、、ああすればよかった、、、なんであんなことしちゃったんだろう、、、

などなど、反省しだしたらキリがないかもしれませんね。

十分練習したり、リハーサルしたりしていたとしても、

緊張している本番では、誰もがまちがったり、声が裏返ってしまったり、

いろいろと失敗があるものです。

あなただけではありません。

歌詞をしっかり覚えていたつもりでも、出てこなかったりということがあります。

すると、次は今回のような失敗はぜったいしないように練習しよう!という気持ちになります。

また、自分以外の人のパフォーマンスを観て、

自分ももっともっと上手くなりたい!!と向上心がグーンとアップする人もいるでしょう。

とても刺激を受けているはずなので、これからは上手くなるしかありません。

練習の仕方や、練習量もどんどん増えて、上達の速度も速くなっていくでしょう。

自分よりもスタイルがよかった人、かわいかった人、きれいだった人、歌がとてもよかった人、

その人たちの印象を総合して、自分もぜったいあんなふうになれる!とインプットしましょう。

意識が変われば、あなたの外見や振る舞いも、どんどん変化していくでしょう。

しっかり反省したら、もう一度自分の夢をイメージしてみてください。

・オーディションを受けてどうなりたいのか。

・人前に立って、何を表現したいのか。

・歌を練習すること自体が楽しいと思えているか。

そんなことをじっくり考えてくださいね。

もしあなたが、「目立ちたい」「誰かに、みんなにチヤホヤされたい」

というような理由で目指しているのなら、がんばれないかもしれませんね。

なかなかきびしい世界です。

「歌うこと自体が楽しくて仕方がない!」「歌うことが大好きでやめるなんて考えられない!」

という人だとしたら、これからも自分から練習したり努力したりできるので、

いつか夢を叶えられるかもしれません。

また常にがんばっていると、応援してくれる人が増えてきたり、チャンスにめぐり合えたりするものです。

結果を待つ間も、次のステップについて考えてみましょうね。

自分の弱いところ、出来ていないところがわかっているなら、クリアする方法をネットで調べたり、教えてくれるところを探したりしましょう。

前を向いて、歩き続けてくださいね。

 

まとめ

オーディションで自分の魅力が最大限に出せる曲を選ぶ。

自分の声がしっかり出るキーに設定する。

歌詞をしっかり覚えて、歌詞の世界観を表現するための歌い方を研究する。

全身鏡に自分を映して、歌っている顔の表情や立ち姿もチェックする。

歌いながら、どんなパフォーマンスがいいか自分なりにイメージして動いてみる。

衣装を決めたら、その衣装で、靴もはいて鏡の前で練習する。

ビデオを撮影して、客観的に観てみる。

オーディション前日は食事に気をつけて!生ものなどは食べないように。

濃い味のものや、脂っこいものものも避ける。水分を欲して顔がむくまないように。

オーディション当日は常に時間の余裕を持って。バッグはリュックで!

会場に着いたら他の人と比較しないように、自分の歌やパフォーマンスのことだけに集中する。

本番は歩き方や立ち方にも気をつけて、後ろ姿も気を抜かないように。

反省はほどほどに、次の課題に向けて頭をリセットする。

 

誰でも一番最初のオーディションはとても緊張するものです。

何でも、一度経験すると、2回目からはもう少し周りが見えてきたり、余裕も出てきます。

勇気を持って、がんばってくださいね。

何か質問や相談があれば、いつでもお答えします。

 

最後までお読みくださいり、ありがとうございました。

 

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