歌と楽器の上達の道のりは違う!歌手になりたい人の練習法

ピアノを弾く ボイトレ

シンガーソングライターでボイストレーナーの岡部真由美です。

 

歌を歌うことと、楽器を演奏することに関して、上達の速さや違いなどを考えてみたいと思います。

歌は子供からお年寄りまで、どんな方でもできるし、教えてもらわなくても、誰だってできることです。

うれしいことがあったりすると、自然に鼻歌を歌ううこともあるでしょう。

また、テレビから流れてきて、たまたま聴いた曲が耳からはなれず、知らない間に歌っていた!

なんてこともあるかもしれません。

それぞれの人が生きてきた年代とともに、思い出深い曲もあるでしょうし、

子供のころ聴いた曲などは、何十年たっていても歌詞まで覚えていて、歌えることもありますよね。

 

しかし、子供のころにピアノやヴァイオリンなどの楽器を習っていた人は、

とても辛い練習をしてきたかもしれません。

またはまったく逆に、自分から楽しんで練習し、むずかしい曲に挑戦していた人もいるでしょう。

私は3才からエレクトーンを習っていました。

たくさんのいい曲に出会えたので、中学生ぐらいまではほとんど楽しく練習できたのですが、

上達してくると、曲がどんどんむずかしくなっていって、気持ちがついていかなくなりました。

結局、大学受験の前に、やめてしまいました。

 

楽器の演奏ができるようになるには、時間がかかります。

1ヶ月や2ヶ月でマスターすることはできません。

習い始めて3年ぐらいして、やっとスムーズに指が動くようになって、譜面もしっかり読めるようになります。

自分の好きな曲を練習できるようになると、どんどん楽しくなってきて、自分からその楽器とたずさわっていたくなります。

その楽器の音が大好きになって、常に弾いていたくなります。

そうなると、もう辛い練習ではなくて、癒しの時間に変化していきます。

音大を目指したり、コンクールで上位を狙う人もやはり、

その楽器を演奏することが好きだからこそ、がんばれるんだなと思います。

今回は「歌の上達は楽器とどう違うのか、歌手になりたい人の練習法:実践」を、説明したいと思います。

ピアノを弾く

歌手になりたい人の練習法:実践1-練習は1日30分~1時間にする

ピアノやギターの練習は、何時間でも好きなだけ練習することが可能でしょう。

しかし、声帯(のど)は楽器にくらべると短時間で疲れます。

歌を始めたばかりの人は、簡単に疲れてしまいます。

気分次第で長時間練習したり、まったくぜんぜん練習しない日が続いたりということをしてしまうと、

上手くなるどころか、悪い状態になってしまいます。

また、新しい問題が出てしまうかもしれません。

ボイトレは1日30分~1時間ぐらいにしましょう。

また、1週間で4日~6日ぐらいの間隔で行うのが理想です。

ライブ前だからといって、歌いまくるのはよくないですよ。

余裕を持って、数回のリハーサルができるように、計画してください。

本番前に、声を使いきらないように!

しっかり曲に慣れるように準備すれば、心にも余裕が持てて、

パフォーマンス(意味:人目を引くための行為)に対する不安も、減るでしょう。

ステージに対する恐怖心や、あがってしまう人にも効きますよ。

日々の努力が大切です。

スケジュール帳に書き込んで、がんばってください。

黒人歌手

実践2:効率的な練習のために必要なもの

・場所

自宅で練習する場合は、失敗を気にしたり、家族や近隣に迷惑をかけているのではないか?などということを心配しないでもよい環境を作りましょう。

戸締りをしっかりすることや、家族がいない時間を選ぶのもいいでしょう。

自宅に練習スペースがない場合は、公共施設やカラオケBOX、スタジオの個人貸などに問い合わせてみてください。

利用料がそれぞれ異なるので、いろいろと調べて自分に合った練習場所を確保しましょう。

 

・全身鏡

全身が映る鏡を用意してください。

自分の姿を直視することは、照れくさかったり、気に入らなかったりするかもしれませんが、

ここでは顔や髪に注目するのではありませんよ。

自分の歌っている時の姿勢を、しっかりチェックしてください。

肩や首に力が入りすぎていないかも、見てみてくださいね。

あごが上がりすぎていませんか?

猫背になっていると、肺に十分空気が入らず、「息が続かない」という状況になってしまいます。

胸の位置は常に上向きに!胸を張って歌います。

体をまっすぐに伸ばしましょう。

 

・キーボード

正確な音を知ることは、とても重要です。

メロディーを確認するためにも、必要です。

今はスマホでもアプリがあるので、練習場所がどこであっても用意できます。

アプリで不十分な場合は、スピーカー付きの小型キーボードを用意しましょう。

 

・録音するもの

いろいろと優秀な録音機器もありますが、スマホでも録音できますね。

良質な音で録音できるアプリもあるので、チェックしてみてください。

誰しも、録音した自分の声を聴くと、変な感じがします。

それは普段、自分の声を頭の中の振動を通して、聞いているからなんですが、

ほかの人は空気を通して、振動した音を聞いています。

自分の声を客観的に聞くために、ボイストレーニングの練習や、ボーカルレッスンでの様子を録音します。

自分自身の歌を冷静に聴くことや、先生のコメントなどを、後から聞き返すことは、とても勉強になりますよ。

でも、あまり自分を批判しすぎないようにしてくださいね。

 

・メトロノーム

ボイストレーニングのスケール練習をするときに、とても役立ちます。

これもスマホのアプリでさまざまな種類のアプリがあるので、自分にあったものを見つけましょう。

リズムをキープして歌うことは、とても重要です。

走らないように、気をつけましょう。

 

まとめ

歌を歌うことは、子供からお年寄りまで誰でもできることです。

しかし、上達するためには、歌も楽器の練習と同じように地道な努力が必要です。

歌の練習のための楽器、たとえばマイクは必要ではありません。

しかし、日々コツコツと練習するためには、練習場所の確保が必要です。

また、自分の姿勢や声の調子をチェックする、鏡や録音するものも必要となります。

自己満足だけではなく、客観的に自分の歌を知ることで、問題点や課題が見えてきます。

得意なことだけを選ぶのではなく、

苦手なことにも、地道にチャレンジして、あなたの歌をどんどん上達させていってくださいね。

あなたの歌を応援しています。

最後までお読みくださり、ありがとうございました。

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