シンガーソングライターでボイストレーナーの岡部真由美です。
さあいよいよライブ当日、女性ならメイクはどう仕上げようかなと悩む場合があります。
年齢や歌のジャンルにもよりますが、
誰もがメイクによって、普段の自分よりも美しく、素敵に演出したいと考えますよね。
しかし歌のことの方で頭がいっぱいで、メイクのことをイメージしたり、準備したりする時間が取れない場合もあります。
歌の歌詞を覚えたり、練習したりはもちろん大切ですが、
女性ならライブ用のメイクについても考えておきましょう。
ライブ中はステージの上で歌っているあなたをお客さん全員が観ています。
お顔だけでなく頭の先からつま先まで、全身をくまなく、観ています。
歌やパフォーマンスがバッチリで、自信があるあなただとしても、
観客にはどう見られているのかを、客観的に知る必要があります。
今回は、ライブをする上で気をつけたいメイクに関してお話したいと思います。
慣れない自分流メイクは失敗のもと
あなたは普段からしっかり、メイクしているタイプですか?
それともナチュラル派で、ほとんどすっぴんで過ごしているタイプでしょうか?
毎日しっかりメイクする派(すっぴんで出歩くなんて考えられないタイプ)
新製品を常にチェックしていたり、クチコミを調べて自分に合う化粧品なども念入りに調べたり、
メイクが大好きなタイプ。
こういう方は自分の見た目もかなり気にしておられるので、
ライブでもかなり上手にメイクされるでしょう。
こういう方に気をつけて欲しいのが、盛り過ぎメイク!!
眉毛も目も口もほっぺたも全部濃くなってしまって、原型がわからなくなってしまうことがあります。
どこにポイントを置くかが大切です。
目をしっかりメイクして印象的にするのなら、口紅は薄い色でツヤを出すぐらいにすること。
ほっぺたのチークも赤くしすぎないように気をつけてください。
またアイラインやマスカラが本当にウォータープルーフかどうか、何度かライブ当日までに試してください。
ウォータープルーフと書いて売っていても、くずれやすいものも中にはあります。
汗をかいても黒い涙になって流れださないように、目尻が黒くなってパンダ目にならないように、
チェックすることがオススメです。
普段大丈夫でも、ライブは普段以上に顔に汗をかきます。
マスカラも要注意ですよ。繊維入のマスカラで長く濃くまつげを作っていても、
汗で全部はがれ落ちて、目の下が真っ黒け~になっちゃうこともあります。
しっかりチェックしてくださいね。
また鏡で正面の顔だけ見るのではなく、左右横からの角度でも鏡で見てくださいね。
横顔ってとっても大事です。観客席は正面だけでなく横から観る席もありますからね。
はしの席に座ったお客さんは、歌っているあなたの横顔をずっと観ています。
顔が髪の毛でかくれ過ぎないように、美しく見える髪型も研究してくださいね。
普段ほとんどメイクしないナチュラル派(ファンデーションはできるだけつけたくない)
普段ほとんどメイクしない方がいます。本当はバッチリメイクが好きだけど、普段はお肌を休めるためにできるだけすっぴんでいようと心がけている方と、
全くメイクに興味がなく、やり方もわからない、眉毛の書き方もぜんぜんわからないしアイメイクなんてえきない!!という方もいますよね。
でもすごくもったいないですよ。絶対今からでも少しづつメイクの練習してください。
今は20代でお肌もピチピチで、素顔でも十分美しいと思います。
しかし、だんだん年齢を重ねるごとに、素顔はキツくなってきます。
今はそのままで十分美しいかもしれませんが、それでももっと、メイクで美しくなれるはずです。
眉毛の書き方次第、まったく違う印象になることもあります。
アイシャドーやアイラインの書き方で、目力のある知的で情熱的な目にできますよ。
苦手だから、、、と放っておかずに自分の顔を鏡で見ながらメイクしてみましょう。
メイク嫌いな人の中には、「ファンデーションをつけると息ができないみたいで苦しくなる!」
という方がいます。
ファンデーションを塗らなくてもなめらかで、シミがないてピカピカの20代の方ならいいでしょう。
それ以降の年齢の方は、だんだんとシミやソバカスなどが出てくるのでやはり、
カバー力のあるファンデーションを使った方が絶対いいです。
お肌がきれいに見えることは、絶対に特ですから。
どのメーカーのどんなタイプのファンデーションが合うか、人それぞれで難しいですが、
お友達の使っているのを試させてもらったり、デパートの1階などの化粧品売り場に行くと、
お店の人が丁寧に商品を説明してくれて、試しにメイクしてくれます。
行ってみたことがない人は緊張するかもしれませんが、
ぜひ勇気を持って訪ねてみてください。
どのメーカーの美容部員さん(お店の方)もとても親切で丁寧に教えてくれますよ。
そしてついつい買ってしまうんですが、、、。
当然買わなくてもぜんぜん大丈夫です。
必ず試供品をくれるので、自宅で試したり、ほかの会社の試供品と比較したりして、
自分の肌に合う一番のファンデーションを見つけてくださいね。
ちなみに私は少し前までディオールのフォーエバーというファンデーションを使ってたのですが、
最近出会った韓国の会社のファンデーションがとても良かったので、変えました!
年齢とともに、ファンデーションは肌を守ってくれるものとなっていくので、いつまでも美しいはだを保つためにも、日頃から使った方がいいですね。
ライブのメイクはここがポイント
あなたが歌う音楽のジャンルや、ライブハウスの雰囲気によりますが、
あなたの表現したいイメージを日ごろから探しておくことが大切です。
雑誌を見ていて、「あ!このファッション素敵だな。この髪型好きだな。このポーズいいな、、、」
などなど、自分の感性にピンとくるものをコラージュしておくのです。
インスタで見つけた写真などもファイルを作って貯めていくのもいいですよね。
ライブの衣装はどうしよう?メイクは?自分のアイコンはどういうポーズがいいかな?
などと迷った時に、そのコラージュの中からピックアップすれば速く決まりますよね。
そこから雑誌やインターネットで探そうと思っても、なかなかタイミングよく見つけられなかったりします。
ですから、日ごろから自分のイメージに合った世界観の写真を貯めておいてください。
そしてメイクですが、
ライブ用なので、自分のやりたいように表現していいのです。
どんなに突拍子もないものでも、奇抜なものでも、自分がこれだ!と思うものをやるべきです。
流行の最先端でもいいですし、昔に流行ったメイクでも、好きなアーティストの真似をしても、
あなたの世界観を表現する場ですから、好きにめいっぱいハジケてください。
ステージ上では、細かいメイクのニュアンスを観客はわかりません。
スポットライトもあたっていますからね。
でも、ここに眉毛があるとか、目があるとか、口があるとか、
そこはしっかりきちんと観たいんですよ!
あなたの表情を!!
ですから、眉毛はしっかり形よく書く。
目はウォータープルーフのアイラインをまつ毛の間を埋めるようにしっかり書く。目尻を上げて書く。
口紅はヌード系ではなく、色がはっきり認識できるのもを選ぶ。赤、ピンク、オレンジなど元気な色で。
頬にはチークも忘れずに。ほっぺの高い位置に耳の方まで伸ばして色を入れる。
小顔効果を期待して、顔の輪郭周りを茶色くしたり、ノーズシャドーのような鼻を高く見せるためのものなどは、少し技術が必要です。
少々塗ったぐらいでは、塗ってないのと大差がなかったりします。
シェービングするなら、思い切って大胆にやらないと、効果が期待できません。
また、ライブ中にカメラマンに写真を撮ってもらう場合にはまた、違う観点のメイク術が必要です。
これはまた別の機会にお話しますね。
ライブ本番までに、一回はライブ用の衣装を着、靴をはいて、メイクも本番さながらにバッチリお化粧してみてください。
そして、鏡の前に立って、マイクを持ち(マイクっぽいものでOK)パフォーマンスしてみましょう。
曲順が決まっていれば、その通りに歌ってみたり、MCも本番のようにしゃべってみましょう。
タイマーで時間を計ってみるのもオススメです。
今考えているMCは何分で、曲数とMC合わせて何分になるか、把握しておくと安心です。
この曲数だと、もう少し長めにMCした方がいいな、、、とか、もっと短くしないと!という場合もあります。
そして、この曲のときはこういう手の動きをしてみようと、鏡の前でやってみてくださいね。
どの角度が一番美しいかもしっかりチェックしてください。
お客さんを飽きさせないように、全身を使って表現しましょう。
恥ずかしいとか言っていたら、お金を払って観に来てくださるお客さんに失礼です。
プロに徹しましょう。
すべての動きを計算して、表情も研究しましょう。
それらを苦痛だと思ったらダメですよ!
すべてを楽しめたら成功します。
だって楽しんで歌ってパフォーマンスしてる人は、見ているだけでこちらも楽しくなりますから。
妥協しないで、全てを計算しつつ、楽しんでくださいね。
まとめ
メイクが好きな人と、普段はすっぴん派でメイクが苦手な人との問題点は異なる。
どちらのタイプの人も、自分が一番美しく見えるメイクや、角度を研究する。
ライブでのメイクは全て、自分の表現なので、好きなように自由にしていい。
でも顔のパーツははっきり見えるように心がける。
ライブは歌だけを披露する場ではない。あなたの顔や身体など全身と歌とが一体化した表現を見ている。
なので、パフォーマンスにも気を抜かないで研究する。
それらライブの準備をわくわくしながら楽しむこと!=ライブの成功につながる。
最後までお読みくださり、ありがとうございました。
参考になれば幸いです。