ボイトレを家で行うときの注意点

ボイトレ ボイトレ

嵐にも曲提供したシンガーソングライターの岡部真由美です。

 

自宅で思いっきり発声練習ができる人って、なかなかいませんよね。

マンションでも、一軒家でも、

大きな声で思いっきり歌ったら、周りの方にご迷惑かもしれません。

腹式呼吸を練習していて、その練習の成果を確かめたいと思っても、

なかなか自宅では、難しいですよね。

 

私も京都の実家に住んでいるときは、

クッションに顔を押しあてながら、思いっきり声を出したりしていました。

上京してプロを目指そう!と決意してからは、

家族やご近所の皆さんに了解を得たりして、

昼の3時間ほどは、大きな声で発声の練習をさせてもらっていました。

一軒家でしたが、かなりうるさかったと思います。

当時はそんな方法しか、私は知らなかったんです。

 

上京してからは、ワンルームマンションに住んでいたので、

あまり大きな声は出せない状況でした。

作曲して自分の歌を録音するときなどは、「トイレにこもって」歌っていました。

 

発声練習は大きな声を出すことではない

まだ腹式呼吸発声法がしっかり身についていない状態で、

思いっきり大きな声を出して発声練習するのは、やめましょう。

のどを痛める原因になってしまいます。

発声練習は自分の声を磨いていく作業です。

しっかりと腹式で呼吸できているかどうかや、

声をどこにどう響かせたらもっといい声になるか。

などを少しづつ確認していくことが大切です。

それは小さな声の方がいいんですよ。

ウラ声を使うのも、とてもいいんです。

息をたくさん含んだ声(ささやくような声)は、お腹の筋肉をたくさん使います。

腹式呼吸の練習にもとても有効なので、

ぜひ、取り入れてください。

 

のどを速く動かす練習

アーの音で、女性なら「ドーレードーレードレドレドレドレ」 というようなスケールで

のどを動かす練習をしてみましょう。

男性は「ソーラーソーラーソラソラソラソラ」 の音で練習するのがいいでしょう。

 

のども身体と同じように、毎日動かしていると、どんどん動いていきます。

最初はぎこちなく、動きづらいかもしれませんが、

根気よく、毎日5分でもいいので動かしてみましょう。

最初は4分音符のリズムで歌ってみて、

 

その後8歩音符のリズムに変えていきます。

 

だんだん8分音符のリズムでも、スムーズにのどが動くようになってきたら、

16歩音符で動かすようにしてみてください。

 

だんだんのどが速く動き、細かいフレーズも歌えるようになっていきます。

細かいフレーズが歌えるようになると、

歌を歌う上で、とてもリズムが出しやすくなります。

歌でリズム感を表現しやすくなるのです。

難しい表現も、どんどんできるようになっていきます。

毎日少しつづ、のどを動かす練習をしてくださいね。

 

ハミングで顔の骨に声を響かしてみる

ハミングって知ってますか?

口を閉じたまま、「ん~」と声を出してみてください。

口が閉まっていて、声が出ないので

その音は鼻の方に向かって出ていきます。

このとき、その声が鼻に響いているのがわかりますか?

これを「ハミング」といいます。

この鼻の響きはとても重要で、いい声をつくるために必要なものなのです。

声はのどだけで作られているわけではありません。

身体や顔の骨格の響きを加えていくことによって、

今よりも、もっともっといい声になっていきます。

ハミングで鼻の響きをつかんで、声をもっと磨いてくださいね。

のどの奥を閉じたり、開いたりする練習が効果的です。

低めの音程から始めるのがいいですよ。女性なら低い「ラ」、男性なら低い「レ」がいいです。

まとめ

歌を上達させるための発声練習は、最初から大きな声で行わない。

まずは小さな声でゆっくり、長く、安定した声で行うのが良い。

のどをゆっくりから、だんだん速く動かしていく。リズムを変化させるフレーズで練習する。

ハミングで、声を鼻に響かせる方法を手に入れる。

 

最後までお読みいただきましてありがとうございました。

 

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